2012.07.23

手習いと清書

 八街に長野弘先生という剣道、立身流の師範がいらっしゃいました。若くしてお亡くなりになり本当に残念です。。長野先生に沢山の事を教えていただきました。その中の一つに「手習いと清書」があります。先生のお言葉を要約すると・・・・
 『習い事は手習いと清書の繰り返し。日々の手習いの成果を清書して師に提出する。師はこれを朱書して新しいお手本を示す。この繰り返しで習い事は向上する。手習いの無い清書は進歩を止め、師に対して失礼だ。』(この時のお言葉は私への戒めと捉えています)そして、最近これと全く同じ話をIさんに語りました。
 大柄なIさんの使用する刀は重くて長い(1.5kg以上、刃長82cm)勤務は多忙で手習いの時間はなかなか取れないようです。そのため、彼の稽古は刀に振り回され体があおられています。細かな事を指導したいのですが無理して体を痛めてしまう恐れがあります。そこで長野先生の教えを彼に話しました。「時間は短くても1日わずかでも手習いの時間を取り入れることが必要だ」と。
 彼は職場で休憩時間の5分間、鉄パイプの素振りを始めたそうです。2週間でその成果は現れました。体のあおりは無くなり、抜き付けの一刀に刃鳴りが立ってきました。これから、安心して細かく指導できます。
 彼が、これからも鉄パイプでの手習いを継続させて欲しいと願うと共に、彼が将来指導者となったとき、自分の実践してきた「手習い」の大切さを説いて欲しい。と願います。
 長野先生の思いが私からIさんに伝わり、さらに次世代に伝わる。これが文化の継承という事なのかな?
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